ブロック塀のリフォームに使える補助金
地震の際に道路が塞がらないよう支えたり、プライバシー確保、防犯、防火、敷地の境界を示すなど様々な役割を担ってきたブロック塀。
ブロック塀の倒壊リスクが注目されるようになったのは、今から46年前の1978年6月12日に発生した宮城県沖地震で、ブロック塀があちらこちらで倒壊したことで道路を通行中の人々を下敷きにし死亡させた事故が多発したことをきっかけに国は塀の高さ規制を強化しました。
その頃に高さ上限が3mから2.2mに引き下げられましたが、撤去の要請は出されなかったため古く背の高いブロック塀が今もなお残り続けています。
そして、2018年に発生した大阪北部地震で登校途中の小学生が下敷きになり死亡した事故を受け、各自治体で撤去・新設費用に助成金を出すことで可及的速やかに危険度の高いブロック塀を撤去する動きがみられています。
ブロック塀の特徴として、厚さに対する高さの比が大きく、横からの衝撃に弱いため倒れやすく、高さが1.6m、長さ1mのブロック塀の重さは320kg〜400kgにもなります。
これだけの重さのものが倒れて来て、無事でいられるはずがありません。
ブロック塀は私的財産となり、所有者の責任において管理することが基本です。
万が一事故が起こった際には所有者の管理不足として責任を問われますので、心当たりのある方は早めの撤去を行いましょう。
当社が対応している府中市を含む周辺地域ごとの補助金情報をまとめましたので、お住まいの地域の補助金情報をぜひチェックしてください。
補助金一覧
府中市
対象工事
・ブロック塀の撤去
・ブロック塀の建設
木塀の場合は助成金が追加されます
助成金額
①ブロック塀等の除去及び建替
1m当たり8万円を上限に助成対象費用の2/3を助成(MAX5.3万円)
②建替時に木塀を選んだ場合
1mあたり8万円〜19万6千円の部分は、10/10を加算助成する。(長さ上限25m)
利用条件
・納期を超過した市税を完納していること
・申請年度の3月10日までに工事完了報告書を提出できること
・道路に面した高さ1.2m以上のブロック塀などであること
問い合わせ先
建築指導課狭あい道路係(府中駅北第2庁舎1階)
東京都調布市小島町2丁目35-1
TEL:042-335-4327
引用:府中市公式HP”ブロック塀等安全対策費用助成事業“
調布市
対象工事
・ブロック塀の撤去
・ブロック塀の建替
道路等に面する高さ1.2メートルを超える部分があるブロック塀、石積塀、万年塀等の解体と解体後の新設
道路等とは、市・都・国道、通行がある水路敷など
助成金額
工事費用の50%(上限10万円)
①撤去工事費の50%または1万円×撤去延長(m)のいずれか低い額
②撤去後の新設工事費の50%または1万円×新設延長(m)のいずれか低い方
③上記2において木塀(9割以上国産の木材を使用)を設置した場合は、助成金を追加加算
利用条件
・納期を超過した市税を完納していること
・申請年度の3月10日までに工事完了報告書を提出できること
・道路に面した高さ1.2m以上のブロック塀などであること
問い合わせ先
調布市都市整備部住宅課
東京都調布市小島町2丁目35-1
TEL:042-481-7545
引用:調布市公式HP”調布市ブロック塀等撤去等工事費助成金”
三鷹市
対象工事
・ブロック塀の撤去
助成金額
上限30万円
ブロック塀の撤去1mにつき1万円まで助成。撤去延長は30mまでが上限。
利用条件
・接道部に隣接したブロック塀等の除去であること
・ブロック塀等の高さが1.2m以上であること
・地震時に倒壊の危険性があると市長が認めるもの
・要件を満たす部分の延長距離が合計2m以上あること
問い合わせ先
都市整備部 緑と公園課
東京都三鷹市野崎一丁目1番1号
TEL:0422-29-9789
引用:三鷹市公式HP”ブロック塀等撤去助成制度”
小金井市
対象工事
・ブロック塀の撤去
助成金額
工事費用の66%(上限20万円)
利用条件
・小金井市地域防災計画に定める避難場所、避難経路となる道路に面していること
・道路面からブロック塀等の上端部までの高さが1mを超えるものであること
・地震発生時に倒壊の恐れがあること
・組積造、歩行コンクリートブロック造、万年塀のどれかであること
問い合わせ先
まちづくり推進課 住宅係
東京都小金井市本町6丁目丁目6−3
TEL:042-387-9861
引用:小金井市公式HP”ブロック塀等撤去助成金制度”
国分寺市
対象工事
・ブロック塀の撤去
・ブロック塀の建設
・フェンスの設置
助成金額
上限20万円
利用条件
・道路に面した高さ1m以上のコンクリート塀、石塀、万年塀などと門柱の撤去工事であること
・道路に面したブロック塀等の撤去に伴うブロック塀及びフェンス等の設置工事であること
・ブロック塀を設置する場合は、道路から60センチ以下であること
・フェンスの場合は、道路から2m以下であること
問い合わせ先
まちづくり部 建築指導課 指導・観察担当
東京都国分寺市戸倉1丁目6-1
TEL:042-325-0111
引用:国分寺市公式HP”ブロック塀等撤去工事等にかかる費用の一部を助成します”
国立市
対象工事
・ブロック塀の撤去
助成金額
上限24万円
利用条件
・道路などに接し、高さが1mを超える塀であること
・コンクリートブロック、石、万年塀及び門柱であること
・ブロック塀等を撤去、または60センチ以下の高さにする工事であること
問い合わせ先
行政管理部 防災安全課 防災・消防係
東京都国立市富士見台2丁目47-1
TEL:042-576-2111
引用:国立市公式HP”国立市内におけるブロック塀等の対応について”
日野市
対象工事
・ブロック塀の解体
助成金額
工事費用の80%(上限20万円)
利用条件
・市の区域内に存するブロック塀等であること
・道路または避難道などに面したブロック塀であること
・ブロック塀の高さが1m以上であること
・販売を目的とした解体ではないこと
問い合わせ先
まちづくり部 都市計画課
東京都日野市神明1丁目12-1
TEL:042-514-8354
引用:日野市公式HP”ブロック塀などの撤去工事および改良工事に係る補助制度”
多摩市
対象工事
・ブロック塀の撤去
・ブロック塀を60cm以下にする工事
助成金額
工事費用の80%(上限30万円)
利用条件
・多摩市内に設置されているものであること
・避難路に沿って設けられていること
・耐震診断の結果、倒壊の危険があると判断されていること
・ブロック塀、万年塀、玉石塀などであること
問い合わせ先
防災安全課 防災担当
東京都多摩市関戸6丁目12-1
TEL:042-338-6802
引用:多摩市公式HP”多摩市ブロック塀等撤去工事助成金交付事業”
稲城市
対象工事
・生垣の造成
・ブロック塀の撤去
助成金額
利用条件
・市内で新しく生垣を設置すること
・植栽する樹木の高さが80㎝以上であること
・3m以上の生垣であること
・道路との幅を4m以上確保できること
問い合わせ先
都市建設部 まちづくり再生課
東京都稲城市東長沼2111
TEL:042-378-2111
引用:稲城市公式HP”生垣造成(ブロック塀等の撤去)補助金制度”
ブロック塀の点検サイン
平成30年6月18日に発生した大阪府北部を震源とする地震によるブロック塀の倒壊・通行人への被害として尊い命が犠牲になったことはまだ記憶に新しいかと思います。
平成30年6月21日付けで国土交通省より既存の塀の安全点検のチェックポイントが示されました。
こんな症状がある場合には早急に解体や修繕を行うことをおすすめします。
・ブロック表面の鉄筋に茶色の錆び汁が付着している
・ブロック表面に白い物質が付着している
・傾きやグラツキがある
・ひび割れがある
・高さが高すぎる
・控壁の間隔が広い
・透かしブロックが連続して使用されている、または多すぎる
・築後30年以上たっている
・石垣などの上に建っている
・土留めに使っている
申請から交付までの流れ
1【施主】自治体窓口で相談
まずは解体したいブロック塀が位置するエリアを管轄する自治体の建築指導課の窓口に相談しましょう。
窓口に相談すると、補助金制度の有無や、申請条件に関する詳細、申請に必要な書類や手続きの流れについて職員から説明をうけることができます。
また、補助金制度に関する詳しい情報は各自治体の公式ホームページからも確認できます。相談前にひととおり内容をチェックしておくと、話がスムーズに進みます。
2【自治体】現地調査で補助の可否を審査
自治体に補助金制度がある場合、利用を希望することで、自治体から現地調査をうけることができます。
現地調査では、自治体の職員がブロック塀を実際に確認し、補助金の支給対象であるかチェックを行います。
現地調査によって、自治体から支給対象と判断された場合のみ、補助金を申請できる点に注意しましょう。
3【施主】見積もりを取得・補助金の交付申請
現地調査で補助が可能と判断されたら、自治体が交付金額を決められるように、解体工事費用の見積もりを取得します。
解体工事費用の見積もりは、解体業者に現地調査を依頼することで取得が可能です。
できるだけ安い費用で解体したい場合は、少なくとも2~3社に依頼して、見積もり金額を比べることがおススメです。
解体費用の見積もり書類を取得したら、そのなかから一つを選び、自治体に書類を提出して、補助金の交付申請を行いましょう。
4【自治体】補助金交付の決定
自治体は解体費用の見積もり金額を元に、改めて審査を行い、補助金交付を正式に決定します。
審査には数週間から数カ月かかる場合もあるので、余裕をもってスケジュールを組んでおきましょう。
5【施主】解体工事の実施・実績の報告
補助金交付が決定したら、施主は解体工事を実施し、実績の報告(=解体費用の領収書の提出)を行います。
6【自治体】補助金額の決定・給付
自治体は報告された実績をもとに、補助金額の確定と給付を行います。
内容に問題がなければ指定の口座に補助金が振り込まれます。
府中市の補助金に関しては期限は特に明記されていませんでしたが、予算に達成次第終了する可能性が高いためご検討中の方はお早めに!
ご利用いただくには、お施主様より市へ問い合わせいただき検査をご依頼ください。市の調査が終わる前に業者と契約してしまうと対象外となってしまいます。混み合っていると検査まで時間がかかる可能性があるのでご注意ください。
お時間がある方にはとても良い制度ですので、是非ご活用ください!
あなたのブロック塀は大丈夫?危険度チェックリスト
出典:国土交通省HP「ブロック塀の点検のチェックポイント」より
チェック項目
塀の高さが2m未満
ブロック塀の厚みは10cm以上あるか
塀の長さ4m以下ごとに塀の高さの1/5以上突出した控え壁があるか(塀の高さが1.2m超の場合)
塀に傾きやひび割れがないか
コンクリートの基礎があるか
塀の高さが2m以上2.2m未満
ブロック塀の厚みは15cm以上あるか
塀の長さ4m以下ごとに塀の高さの1/5以上突出した控え壁があるか(塀の高さが1.2m超の場合)
塀に傾きやひび割れがないか
コンクリートの基礎があるか
組積造(レンガ造・石造・鉄筋のないブロック塀)
ブロック塀の高さは地盤から1.2m以下か
ブロック塀の厚みは10cm以上あるか
塀の長さ4m以下ごとに塀の高さの1/5以上突出した控え壁があるか(塀の高さが1.2m超の場合)
塀に傾きやひび割れがないか
コンクリートの基礎があるか
専門家に相談しましょう
壁の中に直径9cm以上の鉄筋が縦横とも80cm間隔以下で配筋されているか
縦筋にはそれぞれかぎ掛けがされているか
基礎の根入れ深さは30cm以上か(塀の高さが1.2m超えの場合に適応)
どの項目が該当するのか分からない場合には遠慮なくご相談ください!
ブロックの種類
スタンダードブロック
大きく分けて「基本型、隅用、横筋型、透かし」の4種類あります。
透かしブロックやスクリーンブロックは向こう側が見える柄つきのブロックを指します。
見た目はもちろん特徴的なのですが、密度が低く鉄筋が入れられる範囲が限られるため耐久性に劣り、積み上げ方に規制があります。
最上段・最下段に積んではいけない
縦・横・斜めに連続して積んではいけない
重量のあるブロック塀は倒壊のリスクが伴うため、設置の際はプロに依頼しましょう。
化粧ブロック
大きく分けて「リブ系、綺麗系、ブロック+α系」の3種類あります。
リブ系は一般的な化粧ブロック。表面はコンクリートを割って仕上げるので石のような風合いになります。
綺麗系はリブ系に比べツヤっとしたフラットなデザインのものを指します。
ブロック+α系は普通コンクリートブロックにタイルや石が貼り付けられたタイプ。単価も高く、門などの部分遣いされるケースも多いです。
フェンスもおすすめ
ブロック塀を解体したら、フェンスはいかがでしょうか?
ブロックにフェンスを建てる方法が一般的ですが、地面に直接フェンスだけを建てる方法もあります。
その場合は基礎にしっかりとフェンスを埋め込む必要があるため、工事費が嵩む要因にもなるためご予算と景観と地面の状態など様々な観点から決められることをお勧めします。
フェンスの主な用途としては、
敷地境界のため…道路と自宅の境界を区別する
隣地境界…都市部など隣の家との距離が近い場合に自宅の境界を区別する
など、区切りのために設置するものとなります。
その中に、目隠しになるような隙間の狭いものであったり、装飾にもなるおしゃれな形をしたものがあります。
ご注意いただきたいのは、フェンスはあくまで境界をわかりやすくするためのものであり、転落防止柵・歩行補助手すりではないので体重や重さをかけ過ぎないことです。
お子様が登って遊んだり、手すり代わりに支えにしたり、上に重たい荷物を置いたりしてしまうと重さに耐えきれず破損してしまうことがあります。
重大な怪我につながる恐れも十分に考えられますので、ご使用の際にはお気をつけください。
ブロック塀のことなら千家ホームへお任せください!
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